インドネシア便り
アドミニストレーション研究科博士前期課程 弥永真以
着任して4ヶ月が経ち、活動も残り3ヶ月弱となりました。少しずつ職場にも慣れ、学校を巡回し環境教育を実施する予定ですが、所属する環境局には今まで学校から依頼があれば行っていたようで、今後は計画的にこちらから機会を提供しようと画策しています。そのため、学校巡回活動を実現させるために、学生に何をどのように伝えるか、どのような資料を使うか、対象の学校はどこにするか、何校何クラス実施するかなど、職場の同僚と話し合いながら決めているところです。最初は一人であれこれ考えていましたが、同僚と一緒に話し合うことで、いろいろと物事が決まっていきます。
先日、インドネシア語で資料を作っていた時、同僚はより自然で丁寧な文章に直してくださいました。インドネシアには目上の方を尊重する文化があります。例えば、目上の女性は「Ibu(イブ)」、目上の男性は「Pak(パッk)」、年代が同じ女性は「Kak(カッk)」、男性は「Bang(バンg)」と呼びます。インドネシアにどっぷり浸かることで、これまでに知らなかった社会構造が見えてきました。同僚が上司に話す言葉を聞いて真似てみたり、「こんな内容を伝えたい時はどう伝えたらいい?」と尋ねて教えてもらったりしています。普段から言葉遣いに気をつけることで職場での距離も近くなった気がします。新しい単語も覚えながらインドネシア語での表現の幅を広げたいです。
写真1: 同僚とインドネシア語の原稿資料を訂正しているところ。
写真2:美味しいマンゴーを選んでくださっている上司。この日食べたマンゴーは忘れられないくらい甘くて美味しかったです。職場内にもマンゴーの木があり、どこにでもマンゴーがぶら下がっています。
写真3:ヤギ肉のスープ。ライムを絞り、さっぱりした味わいで美味しくいただきました。インドネシア料理の多くはとうがらしを使用しているため「pakai cabe? (とうがらし使ってる?)」と聞いてみてください。辛いのが苦手な方は「tanpa cabe.(とうがらし無しで)」を使ってみてください。
写真4:Cemilan(チェミラン)と呼ばれるスナック。会議や催し物、弔問などでも用意されていました。
写真5:上司の妹の結婚式。バタック民族の中でもシマルグンの儀式に参加しました。肩からかけているのはUlos(ウロス)という布です。